タイポグラフィやロゴを作るときに役立つ、「複合パス」をつかった、ステンシル文字の作りかた。
文字に切り込みが入ったようなデザインになります。
複合パスとは?
複合パスを使用すると、オブジェクトを使用して別のオブジェクトに穴を開けることができます。
Adobe 公式ページより https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/combining-objects.html
例えば、入れ子になった 2 つの円からドーナツ形を作ることができます。
複合パスを作成すると、パスはグループ化されたオブジェクトとして動作します。ダイレクト選択ツールまたはグループ選択ツールを使用して、オブジェクトの選択と操作を個別に行うことも、組み合わせパスを選択して編集することもできます。
上記のように使えるので、フォントを分断したり隙間を開けるのにぴったりな機能です。
ステンシル風の文字デザインを作る
フォントの選択とアウトライン
まずは好きなテキストを入力
文字パネルでフォントも選んでおきます
書式>アウトラインを作成でテキストをアウトライン化
複合パスに変換
アウトライン化したテキストを選択して オブジェクト>複合パス>作成
色が抜けるのでカラーパネルから設定します
切り離したい部分を作る
長方形ツールを使って、ステンシル風の切り離したい部分に長方形をのせていきます
※画像の紫色の部分
すべての長方形を選択して複合パスを作ります
オブジェクト>複合パス>作成
作成した複合パスとテキスト部分を選択して パスファインダー>前面オブジェクトで型抜き
長方形を置いたところが抜けていればOKです
パスファインダーで抜いた部分を拡大して、ガタつきなどがあるところはダイレクト選択ツールやペンツールで微調整しておきましょう。
文字間や色を整えたらステンシル風文字の完成です。
グラデーションが1文字ごとに分かれてしまう場合は、テキスト全体を選択して複合パスを作れば画像のように全体にグラデーションがかかります。